妊娠初期

HBsAg

HBsAg(hepatitis B virus S antigen)

B型肝炎のスクリーニング検査。母体血中からHBVの外殻−エンベロープの蛋白を検出するもの。2004年現在、妊婦は無料で検査できる(公費負担)。

産婦人科医が必ずしなければならないのは、B型肝炎ウイルスに感染した妊婦から子供が生まれましたよ〜と「小児科医に伝えること」である。

厚生労働省が調査した結果では2000年中に12例、HBIGやワクチンの未投与で母子感染が起こったとのことである。

私が実際体験した例では、
・毎週金曜日に翌週の帝王切開についての連絡用紙が小児科に渡されていた
・用紙にはHBV(+)と書かれていた
・手術当日、産婦人科医と小児科医との間に「よろしくお願いします」以外に会話はなかった
・手術当日、看護師や助産師からHBV(+)であることは小児科医に伝えられなかった(知ってると思ったから…)
という流れで、新生児にHBIGが未投与となった。

この時は、分娩3日目に産科側がHBIG未投与に気づき、小児科で処置が行われ、その後HBV感染は認められなかった。

というわけで、分娩当日に小児科に「HBV(+)ですよ〜」と言ってあげるのが大事である。経膣分娩の場合は、まず大丈夫だろうから、予定帝王切開の時に特に気をつけよう。

HBV妊婦さんは出生後に「どこに注射したんですか〜?」とか聞いてみたらいいんじゃないでしょうか。もしかしたら「忘れてた!?」とか言われるかもしれませんヨ。